言い出しっぺの美学

 何か物事が起きるときには、必ず発起人がいる。
チームを作るとすれば呼びかけ人、企画を立てるとすれば企画責任者といったように
まず「やるぞ」「やるから付いてこい」と呼びかける人を言い出しっぺという。

 もちろん、言い出したんだから責任は必ずそこに帰ってくる。
だから言い出しっぺになるということは難しい。構成員でいた方が格段に責任は軽い。
だけど、うまく望んだとおりの言い出しっぺは現れるだろうか。
そうとは限らない。たまたまある物に飛びつくことは出来ても、期待が通るわけじゃない。
期待出来ないなら言い出しっぺになればいい。自ら発起人となって事を起こせばいいのである。

 でも、言い出しっぺたるもの途中で諦めるようなことをしちゃいけない。
構成員の期待を背負っている身で折れたら周りを裏切ることになってしまう。
一人でやる物だってそう。「やるぞ」といって周りを煽り、やり遂げられなければ名折れである。
出来ないならやらない方がいい。それでもやりたいなら「努力」を見せろ。
やる気を見せれば周りも姿勢に答えてくれるだろう。
「やるぞ」と言ったら絶対にやり通す。それが言い出しっぺ魂といったものだろう。

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