自己顕示欲の固まり

 「ファンタジー職業適性診断」というページがあったので、やってみた。
その結果、俺は…………

戦士レベル 6 天性の才能あり
盗賊レベル 7 天性の才能あり
僧侶レベル -8 あきらめましょう
魔法使いレベル -7 あきらめましょう

 最も似合う職業は、自己主張が強くて攻撃力最強の『剣闘士』
……などという結果が出た。

 かいつまんで言えば、感情をバンバン出す自己主張の強いタイプらしい。
しかもうぬぼれ屋、野心的、エネルギッシュで威圧的らしい。
えーと、何ら違うことなく当たっておられる。

 自分で言ってもいいほどに、俺は自己顕示欲の固まりである。
とにかく目立ちたがりだし、真ん中に立つことも好きだし、自分が主役になることはとことん大好きである。
目立つためには目立つ努力をする。
努力の上で目立てれば、俺自身何も問題はないと思う。
目立つためだったら服も脱ぐだろうし、どんな方法にだって手を出す。
なぜかって、その先にあるのは目立てるという事実だからだ。
仮にそれが失敗したとしても、それは傷なんてモノじゃない。
立派な勲章ぶら下げたものさ、等とうそぶいて、自分に正直に立ち向かってやる。
うそぶいて何が正直か、といえば………
最高になりたがる自分に正直なのである。

 コレじゃ社交性がない、なんて言われるかも知れない。
何も人を立てるには、自分を下げるばっかりじゃねえんだな。
人をガンガン盛り上げればいい。盛り上げて盛り上げて、
相手も自己顕示欲の固まりになっちまえ、というほどに盛り上げるのだ。
派手に行こうぜ遠慮はいらねえ。ストレートにぶつかってきな。
霊長類ヒト科同士、熱くぶつかり合えば心も通じるってもんだ。

 自分をやたらと下げてみるより、もっと自分は大切にする。
とにかく目立つことが大好きな俺のモットーはコレである。
どう見てもエゴ丸出しだが、エゴの固まりなんだからしょうがないさ。
自分が正しいと思う以上、俺はこんな生き方をするだろう。
もし、万が一、大体地球の中から火星が出てくるくらいにぶっ飛んだ確率で改心するかも知れない。
さて、そうしたら俺は何秒間自分に嘘を付けるかな?

 戻る